「アグネシュカ！アグネシュカ！死なないでよー！アグネシュカー！」どうしたらいいんだ、どうしたら！えーっと、えーと。
　アグネシュカはそれっきり、びくとも動かなくなった。「あー、アグネシュカ！死んだら駄目だ！アグネシュカ！死なないでくれ！お願いだから！」・・・
　・・あ、そうだ！轟に電話だ！・・プルルル・・・「はい、轟です。」「あっ、山村だけど今、アグネシュカがフリーズしちゃったんだよ！どうしたらいいんだ！轟！」
　「落ち着いて下さいよ、山さん！ヒューマノイドはそんな簡単にフリーズなんかしませんよ！何があったか知らないですけど、本当にフリーズしたのなら、もう諦めるしかないですよ。」
　「ふざけんなよ！アグネシュカが死ぬかもしれないのに！」「ちょっと、待って下さいよ！多分それは何かの影響で一時的にアグネシュカがセーフホールドモードに入ったんですよ。」「ぴったり５分で意識が回復しますから、多分大丈夫ですよ！そんな簡単にフリーズしませんから！私も恵美ちゃんに随分酷い事して、何回もそうなりましたけど大丈夫でしたよ！」
　「でも、気がついた時は直前の記憶は、ぶり返さないように消去されてるから、優しくしてあげたほうがいいかもしれませんけどね？」
　「いずれにせよ、どんな事でもだんだんに慣らしていけば大丈夫！急激な変化や心の回路を越えた出来事には注意した方がいいかもしれませんよ。」
　「でもセーフホールドモードはフリーズさせない為にある保護回路だから、むしろ助かってるんですよ！」「しっかりしてくださいよ！山さん！」
　「ああ、分かったありがとう！もう少し見守ってみるよ。」
　電話を切った私の手はもとより、全身わなわなと震えていた。
　「アグネシュカお願い！目をさまして！」「アグネシュカ！愛してるよ！・・・ああ神様〜！」「私の命を捧げてもいいですから、お願いします！アグネシュカを助けて下さい！」「ああ！アグネシュカ〜！お願い！生き還って！」・・・「アグネシュカ〜！」・・・・・・

■作者メッセージ
アグネシュカは、どうなるのか！