連載小説
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恵美ちゃんの、わかめ酒。
 [カンパ〜ィ!」再び湯に温まった4人は、豪快に日本酒を注いで浮かべた桶から枡ですくって飲んでいた。
 「こりゃ〜、最高な気分だなぁ。」「本当に、みんなで来られてよかったわね!」
 「大体、男女2組でこんな所で一緒にいるなんて考えられないもんね!しかも丸裸で。」「そ〜すねっ。」
 「ところで、前に山さんから聞いて、いつか一度試してみたかった事があるんですけど・・・今やってもいいです?」
 「なんだよそれ?」「いや〜、わかめ酒ですよ〜、だって家のお風呂じゃ狭すぎるし〜。」
 「まさかここでやるの?」「いいじゃないですか、もうなんでもありですよ!」それもそうだが何という轟の発想だ!と思いながらも楽しそうな予感がした。
 「恵美ちゃん!この石の上に足を組んで座ってみてぇ〜」と言うなり、できた恵美ちゃんの三角州?にお酒を注ぎ始めた。
 「結構入るな・・・、でもこれは山さん!わかめと言うよりひじき酒じゃないですかね?」
 「長年の夢、いきます!」しょうもない夢だ!しかし、何が楽しいんだか、私には人前で飲まれてる恵美ちゃんの、少し恥ずかしそうな顔とオッパイの方がむしろ楽しかった。
 「あ〜うまかった!でもまだこんなに・・・もったいないから山さんもどーです?」「どーですって、そんなひとの彼女のわかめ酒、直接飲める訳ないじゃん!」
 「鬼畜協会会長でしょ?」懐かしいな・・・「いいですよ!僕がいいって言ってるんですから!・・ほら、もったいないですから!」
 こうなったら酔いに任せてやるしかないか?一瞬私はアグネシュカの目を見たが、今度はためらわずに恵美ちゃんに顔をうずめた。
 こんなに興奮する場面は人生めったにないが、あくまで平静を装った。
 馬鹿な私はよせばいいのに、ひじきには豆がつきものだと思いつき、舌を思いっきり伸ばしてみたが、残念ながら届かなかった。
 今まで味わった事のない興奮する気持ちとモノを隠しながら、あくまでさりげない態度をとったその時だった。
 「恵美ちゃん!私もいい?」と言うと、アグネシュカが残りを飲み干すではないか!レスビアンの絡みならさらに興奮するところだが、あまりのさわやかな飲みっぷりに、今までの卑猥な気持ちがいっぺんで吹っ飛んでしまった。
 その後も2人の裸姿以外、さして興奮する異常な事態も起こらず、4人はこの晩すぐに爆睡に入ったのだった。
10/11/28 18:34更新 / アンバー
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■作者メッセージ
もぅ〜知らない!このお馬鹿!

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まろやか投稿小説 Ver1.53c