連載小説
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ヒューマノイドも、やきもち焼くの?
 「スワッピングって何?」「セックス相手の交換ですよ。」「だって俺まだ2日目だよ!冗談じゃないよ!」
 「なんだ山さんならするかと思ったのに・・・」「ふざけるなよ、勘弁してよ。」「それこそ彼女等に失礼だよ!」と返すも、・・もう少し日がたってから言ってくれれば・・いかんいかん!
 「違うんですよ、確かにマンネリもあるけど、恵美ちゃんがやきもちを焼くか見てみたかったんですよ。」
 「それは俺も気にはなるけど、それでもし恵美ちゃんが焼かなかったら逆に轟が妬く羽目にニなるんじゃないの?」
 「大体脳波の届く範囲ということは、交換して連れて帰れないんだから、ここで2組そんな事できる〜?」
 「さすがにそれはもう変態の域だな!」そう言えば2人とも多少その域に近いかも・・・。
 「とりあえずビールにするか?」「そーっすねっ」「アグネシュカ!なんか軽いおつまみ、あっそうだ!宇和島の天ぷら暖めてくれる?」「はぁーい!」
 「久々の、いや初めての4人の出合いに〜かんパーィ!」
 まだお昼だったが何も考えず、壁のモニターはハワイ夕日の海景色にした。波の音が心地よく伝わって来る。
 「・・・・いつか4人で本当のハワイに行きたいわねえー」ボソッと恵美ちゃんが言ったが、作動中のヒューマノイドは入国審査をパスできないし、リセットして送ると、記憶も消えてしまうので意味がない。
 まずい背景選択だったが今更変えるのも変だ。
 ごまかしながら私は・・「恵美ちゃんは轟のこと愛してるんでしょ?」「もちろんよ、とっても。」
「アグネシュカは山さんのことあいしてる?」「当たり前でしょ!」
 80才を越える私たち2人がこんなに若く理想的な伴侶に恵まれた事に、改めて深く感謝させられる2人だった。
 ビールから焼酎のお湯割りに変えた2人は昔話に会話が弾み、さらに美味しいお酒がすすんだ。
 テーブルからソファーを背もたれに座り変える事にした時、恵美ちゃんは少し暑いのか上着を脱いだ。白いミニスカートにレースのブラウスからは最近珍しい真っ白なブラがクッキリと透けていた。
 轟の好みなのか、はみ出した胸は少し控えめだが充分だ。
 一方同じく座り込んだアグネシュカもピンクのミニとTシャツだ。オッパイ星人だった私はさりげなく恵美ちゃんの胸をチラチラ見たが、見られる事に配慮を知らないアグネシュカは前かがみでの豊満な胸、足の組み替えでの下着は完全に轟を喜ばせたに違いない。
 露骨に彼が嬉しそうな顔で視線をアグネシュカの胸に注いだ時、恵美ちゃんの指は思いっきり轟の太ももをつねっていた。
 こうしてスワッピングなどしなくても、恵美ちゃんがやきもちを焼くのが証明されたのだった・・・。
10/11/11 20:37更新 / アンバー
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■作者メッセージ
そんなに飲んで、大丈夫?

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