連載小説
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なんだか、ややこしくて。
 自分でもなんだか訳が分からなくなってきたので、ここらで一旦、整理してみよう。
 7年半付き合った美智子と別れ、半年後に善ちゃんと会い6ヶ月して結婚。2年たって和世とも重ねて交際、1年後に善ちゃんと離婚。更にまゆみとも付き合い始めて、その間すでに4年付き合っていた和世と再婚。1年我慢したが、病気再発。初美、加奈子そして、まゆみとの関係も復活してしまっていた。
 そして、これから和世と離婚するまで、あと1年半の頃だった。
 僕はあまり気にしてなかったつもりだが、深層心理に潜在していたのか、まゆみと付き合い始めてすぐ、こんな出来事があった。
 いつもは必ず連絡してから行くまゆみのアパートに、突然驚かそうと夜7時頃訪れた。ピンポ〜ン、出てきたのは太もも丸出しの、超ミニスカートのまゆみだった。確かに驚かそうとはしたものの、その驚きは尋常では無かった。
 問い詰めると、実はそのときすでに何回か会っていた轟が、僕の変わりに来る事になっていたからだ。ここで3人顔を合わす訳にもいかず、まゆみは「すぐに返すから大丈夫よ!」と言って約束したが、そんな事はあり得ない。
 とても嫌な気持ちでその場を後にしたが、やっぱり気になるのだ。(最終的に僕と3兄弟になった)あのスケベな轟が帰る訳がない!
 早朝まゆみのアパートに恐る恐る見に行ったが、案の定夜露をかぶった轟のバイクが置かれたたままだった。
 そんな事が心理的にあったからかは定かでないが、またまた僕はまゆみに酷い事をしてしまった。
 3日続く高輪での店外催事の初日、家が遠い加奈子は親友のまゆみのアパートに泊まる事になっていた。その頃内緒ですでに加奈子とも付き合っていた僕は、よせばいいのにまゆみの家に泊まりに行ったのだ。
 いつものようにお酒を飲んで、加奈はまゆみのベットで、まゆみと僕は床に寝た。寝ぼけた?僕は加奈のベットに潜り込み隠れてキスをしたいた。
 「何してるの!私はこっちよ!」別に、酔って間違えたわけでもなく、この事件を境に僕も加奈もまゆみとは仕事以外、永久に口を効かなくなってしまったのだった。

 
 
10/09/17 13:39更新 / アンバー
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■作者メッセージ
どこまで、最低なの!

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まろやか投稿小説 Ver1.53c