連載小説
[TOP][目次]
やっと立派に、更正?
 新婚旅行から帰った僕は、部内を回りお礼かたがたお土産を配っていた。そして売場に行った時、たまたまそこにいたまゆみと目が合った。同時に目に入ったのは、まゆみの左手首の包帯だ。
 えーっ、まさかと思いまわりを見渡すと、誰も僕の方を気にしていなかった。大騒ぎにはなっていなかったようで、ひとまず安心したが、ジェスチャーなのか抗議なのか、はたまた本当に・・・?
 すべての悪い原因は僕にあるのだが、この後も2人がこの話題に触れる事は決してなかった。
 まゆみの為にも心を入れ替え、その後の僕はやっと立派に更正した。これでようやく僕もまっとうなサラリーマンだ。
 ある日、和世の高校の友達ロコちゃんの家での、餃子パーティーに2人は誘われた。
 たまたま両親が外泊で居ないが、何故か招待は僕たちだけだった。さすがに餃子作りが得意なロコちゃんのそれは、ジューシーでプロ並だった。
 適度に酔っ払ったところで、ロコちゃんが「いいもの見せてあげる。」と言って部屋を出たが、今度はいきなりハワイアンソングにのって出てきた。なんと、椰子の実の殻2つに腰ミノではないか!まいったなぁ〜・・・。
 腰ミノのせいか、ロコちゃんのお尻は大きく本格的な動きに見えた。チラチラ見えたのは果たして水着なのか?本物なのか?聞く訳にもいかない。
 着替えたロコちゃんは更にいい飲みっぷりでお酒を飲んだ。暫く3人で飲んでいたが、夜寝が早い和世が半分潰れてロコちゃんのベットで寝てしまった。
 2人っきりになったとたんに、何だか多分?二人とも妙な気分におそわれた。暫くの沈黙の後、ふと目が合ってしまった2人は、そのままごく自然にキスをし始めた。酔っぱらい同士のそれは止め度もなく激しかった。手でまさぐり始めた僕は、突然奇跡的に我に戻った。だめだ!こんな事してたら、ではなく、和世が起きて来たらと思った。
 何はともあれ、なんとかこの場をしのげた僕だったが、これがきっかけになり、せっかく治した病気が再発してしまうのだった。
10/09/15 20:30更新 / アンバー
前へ 次へ

■作者メッセージ
おいおい、やっぱりか!

TOP | 目次



まろやか投稿小説 Ver1.53c