連載小説
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「もてるの、図」 の 「ゴールデンポイント」
 男も女も同じ性格なら、恋の相手は当然美男美女を選ぶはず。しかし、個人の魅力は血液型のように単純ではなく、前にも話したように、いろんな要素が組み合わされている。
 かっこいい男はえてして、見栄っ張りが多い。それは自分のかっこよさに、かっこよくする振る舞いが一番似合うと思い込んでいるからだ。
 一方ブサイクな男は、女性から関心を引出す為なら、ありとあらゆる努力を惜しまない。
 女性も同じで、努力しいつでも彼氏がいる女は、やりてブス。そのまま諦めて流されている子はいもブスである。いい男なのに、更に努力している石田純一みたいな人はむしろ例外だ。
 バレンタインデーに義理チョコなんてなかった昔、かっこよかった男は、さぞかしたくさん楽しい思いをしたに違いない。僕らは、いっその事そんな日などなくなればいいと思っていた。
 しかし、人間誰でも年を取る。どんどん落ちていく美貌に、大して努力してこなかったイケメン男たちは、ついに努力を積み重ねたブサイク男に負ける日が来る。
 グラフを想像してみよう!年とともに、もてる度合が下がっていくいい男の線と、数々の失敗をバネにして努力しながら上げていく、ブサイク男ラインがクロスする点。 これこそが、僕は「ゴールデンポイント」と名付けている人生の分かれ道だ。
 それから先は死ぬまで僕らの勝ちになるからだ。
 くしくもつい先日、テレビでスマップの中井君が「僕は今まで、女の子に一度も好きだと言った事がない」と豪誇していたが、彼はまだこの「ゴールデンポイント」の存在を知らないのだ。
10/09/11 17:08更新 / アンバー
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■作者メッセージ
さらに、マメさが加われば・・・

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まろやか投稿小説 Ver1.53c