連載小説
[TOP][目次]
ヘレンケラーもまっ青の5重苦
 極端ではないが親に似て、チビ、デブ、メガネという、もてない三連発をくらった私はクッソ〜っ、どうやったらあのカッコイイ男に勝てるのか?「あー、メッチャいい女と付き合いたいなぁ〜」・・・

 そんなわたしが初恋を迎える中学2年の朝礼の直前、毎朝決まってトイレで仲のいい鈴木君と並んでクシを入れる。7・3の髪に決まりのMG5だ。
鈴木君は同じ小柄だが、小顔でハンサム、髪もサラサラだ。私は小学校の時、顔が大きいんで「羽子板」、チョット太っていたので「パンクちゃん」などとも言われていたが、そもそも目鼻の形や配列が違う。うちの家系はそもそも胴長短足、手足が太くて目が悪い、しかも一重。え〜い、さらに天パー(天然パーマ)じゃ!どうじゃ!!!
なんだか書いてる自分も落ち込みそう・・・。端っから鈴木君とは、比べものにはならない存在だ!いったい、どうしたら彼に勝てるだろう?いやっ、勝たなくていいけど、彼女欲しいなぁ〜・・・。クっソぉ〜っ!!!
10/09/02 12:15更新 / アンバー
次へ

■作者メッセージ
次回は「初恋、撃沈。」

TOP | 目次



まろやか投稿小説 Ver1.53c